フレイルについて

皆様こんにちは!
今回は昨今問題となっているフレイルに関して共有していきたいと思います。

超高齢化社会の日本に住んでる以上はほとんどの人が経験する問題になってくると思います。
是非とも一度目を通して頂ければと思います!

フレイルの定義

フレイルとは加齢に伴う種々の機能低下により体全体が脆弱化している状態をいいます。

フレイルの評価方法(J-CHS基準)

体重減少: 6ヶ月で2〜3kg以上の体重減少
筋力低下: 握力:男性<26kg,女性<18kg
疲労感:  (ここ2週間)わけもなく疲れたような感じがする
歩行速度: 通常歩行速度<1.0m/秒
身体活動: ①軽い運動・体操をしていますか?
      ②定期的な運動・スポーツをしていますか?
☆上記の1〜2 項目でプレフレイル
    3項目以上でフレイル

フレイルの診断(Frail  Scale)

疲労: 過去4週間の疲労感がいつもある
抵抗: 10段の階段を上がるのに休息もしくは支援が必要である
移動: 数百ヤード(1ヤード91.44㎝)の歩行が困難もしくは支援が必要である
疾患: 以下の疾患のうち5疾患以上を認める
    関節炎,糖尿病,狭心症もしくは心筋梗塞,高血圧,脳卒中,気管支
    喘息,慢性気管支炎,肺気腫,骨粗相症,大腸がん,皮膚がん,うつ病
    もしくは不安障害,アルツハイマー病もしくは他の認知症,下肢潰瘍
    体重減少 1年間で5%以上の減少
☆上記5項目のうち、1〜2項目該当すればプレフレイル
          3項目以上が該当すればフレイルです。

※要介護に至る疾病モデルとフレイルモデル(葛谷,2009.3)より引用

 

4つの段階

要介護に至るプロセスには、疾病などを引き金にしているものと、
フレイルを仲介して要介護に至る2つのノルディックプロセスが存在しています。

第1段階

社会性/心のフレイル
・生活の広がりや人とのつながりの低下
・孤食
・鬱傾向
・社会参加の欠如
・ヘルスリテラシーの欠如(オーラルリテラシー含)
※ 「健康や医療に関する正しい情報を入手し、理解して活用する能力」のことです。 
 自分の身体について考え、沢山の健康情報の中から適切な情報を見極めて使いこなすことを指します。

第2段階

栄養面のフレイル期
・フレイルの様々な要因とその重複
【栄養】食/歯科口腔
    ↓
【社会参加】社会性 メンタル
    ↓
【運動】身体活動 歩く

第3段階

身体面のフレイル期

・生活機能低下
・サルコペニア
・ロコモティブ症候群
・低栄養

第4段階(重度フレイル期)

・要介護状態
・嚥下障害,咀嚼機能障害
・運動・栄養障害
・長期臥床

フレイル予防には運動のみではダメ🙅‍♂️
文化活動や人付きあいも大切になってきます☺️

身近に高齢の方がいるご家庭の皆様に、今一度ご確認して頂ければ幸いです😌

身体に痛みがあると外に出ることが億劫になってしまい,社会と距離をとりがちになってしまいます。
自宅で運動や栄養管理を徹底しているから大丈夫と安心はしきれません!

コロナ禍を経てますます深刻な状況になっています。
今まで頑張っていたことでも一度離れてしまうと何かのきっかけがない限りは戻るのが難しくなります。
地域での体操教室や介護施設などでの運動など参加してみてはと提案してみるのも一つの手助けになるかもしれませんね^_^

介護をされる側もする側も動けなることでお互いが辛い思いをします。
悩む前に少しでも迷ったらご相談頂ければともいます!

今回もここまで読んで頂きありがとうございました!
引き続き次回もお楽しみにしてください!

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